「センセー、またね」
「また、あたしと素敵な出会いをしようね!」
風見蒼空は、当初の予定だった一学期を過ぎ、二学期を迎えても、彩香女子学園で保健室の先生を続けていた。
旅の相棒だったシロバナもまた、助手として勤めてはいるものの、ふたりはもう住まいである温泉宿――四季彩の里での同居は解消した。
姉を幸せに見送った蒼空は、今後は姉のためではなく、自分のための人生を歩むことになったのだ。
それを誰よりもわかっているシロバナは、自ら身を引き、蒼空を遠くから見守ることに決めた。
かつて、蒼空の姉である夢歌が、そうしたように。
秋は学園行事の季節であり、ラベンダー畑での校外学習や、姉妹校合同による学園祭が控えている。
せわしなく時間が過ぎる中で、ある日、学園七不思議に新たな噂が加わった。
それは、夜になると鬼が出るというもの。
その鬼の手で、学園の校庭が荒らされているらしい。
魂人の仕業と考えた蒼空は、送り人として鬼の噂を調べることになるのだった。
小悪魔な会長であり、手を焼かされる教え子でもある、月森鈴と共に。
ヒガンバナの花言葉は、情熱と一途、そして追想。
想うはあなたひとり、また会う日を楽しみに――――
“老师,再见。”
“再和我来一次美好的邂逅吧!”
已经度过了原定的第一学期,到了第二学期,風見蒼空仍然在彩香女子学园担任保健室的老师。
旅行的搭档シロバナ(白花)也作为助手工作,但两人已经解除了在温泉旅馆——四季彩の里的同居关系。
幸福地送走姐姐的蒼空,今后的人生不再是为了姐姐而活,而是为了自己。
比谁都明白这一点的シロバナ决定退后,从远处守护着苍空。
就像曾经在蒼空的姐姐夢歌那样。
秋天是校园活动的季节,在薰衣草花田里进行校外学习,与姐妹学校共同举办学园祭。
在飞逝的时间中,有一天,学园七不可思议中加入了新的传言。
那就是一到晚上就会有鬼出没。
据说校园被那个鬼弄得乱七八糟。
认为是魂人所为的蒼空,作为送行人开始调查鬼的传闻。
和小恶魔般的学生会长、棘手的学生月森鈴一起。
彼岸花的花语是热情和专一,还有追忆。
只想着你,期待着重逢的那一天——
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